2009年1月11日日曜日

Dialogue with terrorism 2

おぉ。気付けば午前1時だね。横道に逸れずに一心不乱にessayの作文をしていた自分をちょっと褒めてあげたい気分(笑)じゃぁ、ちょっとくらいここで寄り道してもいいかもね。意外と日本語を書き綴るのは気分転換になる気がするから。

そう。“テロリストと交渉しないという考え方はあり?なし?”と言うのが今回のessayのテーマ。前にも書いたけど交渉しないって考え方には反対。ちなみに、交渉しない派の考え方はこんな感じ(ついでに交渉しない派のテロへの対処方法は主に武力行使):

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・テロリストは理性的な判断に基づいて行動している訳では無いから、交渉の余地はない→テロを封じ込めるには武力行使しかない、というのが単純だけどまぁ主流の考えらしい。ちなみに、“テロリストと対話しない”のに、どうしてテロリストが非理性的だということを確認できるんだろ?と軽く疑問。ついでに、思うに今の“テロとの戦争”を訴えているUSのPolicyもこれと同じな気がする。

・それ以外だと、テロリストと交渉することは“道義的におかしい”って主張も。でも、テロを封じ込めるために、武力行使することとか、それで民間人に犠牲がでることは“道義的にOK”なの?って疑問。

・そうそう。Readingをしていて一番衝撃的だったのは、年末に書いていたJust War Theoryで登場したJust Warをメインでやっている(と思われる)Elshtainという人のSep 11についての意見。Elshtain:「Sep 11を起こしたTerroristsに対する報復攻撃は、悪を罰するというまさにJust Warの言う正当な理由に基づく開戦理由になるし、USの精密爆撃の技術をもってすれば民間人の犠牲も最小限に抑えられるからこれも正当な戦争遂行要件を満たせる。よってテロとの戦争こそ真にJust Warだ!」って。思わずクラってきたよ。“え~マジですか?”って。でも、Elshtain君は本気でそう思っているらしい。思わず“何者なんだろ?この人”って思って本の巻末をチェックしたけど、やっぱりProfessorってなっている。“え~こんな人がJust War Theoryとか語っているの?”と思うとイヤな感じ。まぁ、自分はJust Warは基本的に無いって思っているからいいけどね。やっぱり当事者になっちゃった人が主張するJust Warは危ういよね。みんな自分が正しい、って言い張るに決まっているから。

・後はテロリストに譲歩すると更にテロを助長するから、交渉すべきじゃないって意見もあったけど。なんで交渉する=譲歩する、って決めつけているんだろ? 自分だったら、交渉する機会があるなら、相手には“君たちが何を考えているのかをよく理解したいから教えて欲しい”とか言いつつも、「自分の利益はテロを止めさせることだから、相手の思考パターンを理解して、テロを止めさせるにはどんな選択肢が取り得るんだろ?」って考えるけど。別に交渉することが、譲歩にはつながらないと思う。ちゃんと自分の目的(テロ防止)の役に立つように利用しようとするけどね。そもそも無理な要求は飲む必要はないし。対話はチャンスなんだから利用しないと、って。
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ちょっと読んでいて(あり得ないという意味で)面白かったのはこんなところ。なんとなく交渉しない派の意見には突っ込み所満載の感じがして楽しかったけど。

まぁ、そもそも自分が“テロリストは非理性的だ”と信じていたら、UKに来て勉強なんてしていないかも知れないし。だって、前にもチラって書いたと思うけど“自分が紛争地で育ったなら、自分の側で紛争地で闘っている人を支持するだろうし、もしかしたら(怒りとか憎しみとかで)自分自身も(悲しいけど)闘っている一人かも知れない”って中学生の頃に思ったのが紛争解決とか平和構築に興味を持ったきっかけだし。運よく“平和がいい”って思える社会に生まれたんだから、それを広められればいいな(紛争を止められるものなら交渉で止めたい)ってのがささやかな願い。

なんか今回はいつにも増して内容が纏まっていないよね。いつも同じようなもの?(笑)でもessayのConclusionはちゃんとまとめないとね。

ではでは。またね。
Tom