2018年1月28日日曜日

夢 〜人生のモチベーション〜

今回のテーマは「夢」!

自分のダイレクトな夢としては、「世界が平和になるような仕事がしたい」というのが一番。

今回は「夢」を、「自分がどうやって生きていきたいか」という意味でとって今回のブログをお送りします。

自分が大事にしていきたいと考えていることをシンプルにあらわすと、「自分がやりたいと思えることをやって生きていきたい」と。まぁ、これは結局「世界が平和になるような仕事をしたい」とも言える笑

そして、最期、限りある自分の命が終わる時に「あぁ、自分の人生、自分が生きたいように生きてこれて満足だ!」と思えるようにしたい。

でも、自分が思っている以上に、自分がやりたいことをやっている人って少ない気がするのが正直な感想。

例えば、たまに大学生の進路相談イベントに、政府開発援助(ODA)とか新興国とビジネスで関わる仕事をしている人、として参加させてもらう時に、参加者の大学生から「いままでOBやOGに就活にあたってたくさん進路相談をしてきたけど、脇坂さんのように楽しそうに仕事をしている人は初めて会いました。」と言われて、嬉しい反面、みんなそんなにつまらそうに仕事しているの?と残念な気持ちも。その大学生の言っているOBやOGは、聞いたら年齢も20代の若い人たちなのに。

やりたいことを仕事にしていく、というのは簡単ではないとも思う。そのためには、やりたいことを見つけること、そして自分がそれをできるだけのスキルを身につけていること、の2点は必要だと思う。

もちろん、早い段階でやりたいことが見つかれば、それはそれでラッキーだ。ただ、あまりに現実的に自分を見つめすぎて、今の自分にできること、をベースに夢を下方修正とか手の届く範囲に収めてしまうことをしないように頑張り続けられればいいのかな、と。

自分も含めて大抵の経験もスキルも無い若い人のできることなんてたかがしれている。そんな時に自分のその時点のキャパに収まるこじんまりとしたものを夢にしてしまってはつまらないと思うんだよね。

自分にできることをベースにしていたら、中学生の頃から現在に到るまで「世界平和」なんて言っていたら頭おかしい人になってしまう笑 これは、将来、それができるようになるんだ、という自分自身への宣言のようなものだ。

そして、自分を振り返ってみても、ほんとにやりたいことを仕事にできてるな、と感じ始めたのは30代半ばに差し掛かった頃から。

それまでは、やりたいこと(世界が平和になる仕事をしたい)は持っていたけど、それが自分のやっていることとは直結はしているという感覚は弱かった。

でも、そこに到るまでの過程も無駄ではないと思うんだよね。

自分がやりたいことが見えない、やりたいことが決まっていても何をすればよいのか分からない、といったこともたくさんあると思う。

そういう時には、自分のモチベーションをどう持っていくか?が大事だと思う。

子供の頃は可能性は無限にあって、大人になるにしたがって可能性は狭まっていく、という言葉。半分あっているけど、半分は間違っていると思う。

子供の頃は確かにどこに向かっていくか?という点では可能性は広いと思う。でも、大人になったからと言って可能性が狭まるかどうかは本人次第だと思う。それまでの人生の中で積み上げてきた経験やスキルというものを活かせるようにしているなら、自分が目指している方向がある程度見えているのであれば、子供の頃には手に入れられなかった可能性を、大人の自分の方が持っていると思う。子供の頃はあまりに曖昧すぎて、方向性が定まっていないのだ。ただ、時間だけはたっぷりとあるから、自由に方向を決めることもできる点が違うのかな、と。大人になれば、子供の頃には見えなかったものが経験とともに見えるようになってさらに先の可能性が広がっていると思う。

10年以上前になるけど、監査法人で、新人の訓練係をしていた頃に、(仕事の意味が見出せずに)よく道に迷った新人に「新人として配属された今の仕事がやりたいことだと思えなくても、何も考えずにがむしゃらに3年間は本気で仕事してみろ。それで、やっぱり違うと思うのだったら転属でも辞めるでも選べばいい。何も知らないたった数ヶ月か1年しか働いていなくて大した経験もないのに判断なんてするな。」と、まぁ、厳しめな指導というかアドバイスをしていた。この頃、一部のスタッフからは、鬼軍曹なんてあだ名で呼ばれてたな、と思い出したり笑

でも、やりたいことが見えていない人にとっては、将来、自分が本当にやりたいことが見つかった時にそれを選べるようにするために、自分のスキルを高める努力は大事だと思う。一番切ないのは、やりたいことが見つかっても、その時に自分がそれを選択することができない、ということ。

まぁ、やりたいと思えば大抵のことはできると思うけど、近道は自分の基礎的なスキルや経験を磨いておくことだと思うんだよね。

自分が仕事を始めた頃よりもインターネットがさらに普及して、今はいろんな仕事の情報も手に入るけど、特に仕事をし始めた若い人におすすめは「最初の会社で少なくとも3年、できれば5年は本気で仕事をしてみる」ことだと思う。中途半端にころころ転職を繰り返しても、結局自分のスキルは上がらないから、無駄に年を取ることになると思うんだよね。特に新人の頃なんて、初めての仕事なわけだから、学ぶことはたくさんあると思うし。

なんだろ、自分が思うのは、逃げ癖というか、辛いことがあったら、投げ出してしまう変な癖がついたら勿体無いな、と。まぁ、本当にどうしようもなく辞めたいのであれば、次の転職先では絶対に3年は辞めない、という覚悟はあった方がいいと思う。

まぁ、自分が最初のキャリアで恵まれてたんじゃない?と思う人もいるのかな。でも、半分あっていて、半分間違っていると思う。新人の離職率1年で半分が辞めて、3年で誰も新人がいなくなるようなチームだった。仕事も年間の稼働率が140%を確か超えていたと思う。つまり年間でならしても常に毎日3時間くらい残業している状態。全く仕事がない暇な時期が2〜3ヶ月あるのに。繁忙期の稼働率は200%近く。もう一人雇えるじゃん!と思ったり。でも、よいことは、直属の上司がいないから、次から次に新しい仕事を担当させてもらえたこと。誰もいない目の前オールグリーン(青信号)じゃん!と笑

まぁ、こんな精神状態だったので、鬼軍曹と呼ばれたのだろう。

最初のテーマに戻ると、やりたいことをやっていきていけるように、自分自身のスキルを高めるというか、自分が年を取っていく中で、年をとったことが無駄にならないように、精一杯、できることを積み上げていって、自分がほんとにやりたいことを見つけた時に、その時により多くの選択肢を自分が選べるようにしたいな、と思ったんだよね。

ある意味、とっても欲ばりな考え方だけど、だって、20代の頃に自分が何を本気で仕事にしていくかなんて選べなかったんだもの笑

やりたいことをやれるように今をしっかりと生きていこう、これは今も変わらない。

2018年1月4日木曜日

極限点 2018

今回は湘南塾の事務局メンバーとして投稿したコラムから。

興味を持っていただけたら、こちらの湘南塾のサイトをご覧ください〜 とてもおもしろいメンバーがコラムを書いたり、月次イベントを開催しています!
http://shonan-juku.com/

では、今回は「極限点」という去年の3月のブログをもとに記事をお届けします。

「極限点」という考え方は、戦争学(エドワード・ルトワック著:戦略論〜戦争と平和の論理〜)の中で出会ったコンセプト。

ざっくりと要約すると、自分たちの能力の限界点(極限点)を超えて攻め込むと、攻めていて劣勢の敵に相対していたはずなのに、気づけば自分たちが不利な状況に陥ってしまう、という感じ。昔ながらの地上戦をイメージして他国に攻めていることを想像すれば、相手の国に深く攻め入れば攻め入るほど、地の利は相手側にあるし、補給線も伸びて不利な状況に陥る、といったイメージ。

これを今の自分が取り組んでいるベンチャーや中小企業の進出支援について当てはめてみたらどういうことなのだろう?と。

限界なんてあると思いたくない一方で、今の自分たちの限界点をちゃんと把握していることも必要なのだと。

それはつまり今の自分たちにできることをしっかりと見つめ直すプロセスとも。

そして去年の春先頃に考えてたのが、ベンチャーや中小企業の新興国展開支援という同じようなサービスを提供している競合、それも自分たちよりももっと世界中にそして組織的に体制が整っている企業たち、を相手に自分たちが価値を提供できる場所はどこなのか、ということ。

そう言った企業に追いつこうと手当たり次第に提供するサービスを広げていこうとしても、それこそ自分たちのリソースを薄く引き伸ばしてしまっては、無理して新たに広げたサービスが成功するなんて思えない。

自分たちは民間企業の新興国展開支援をしているけど、所属しているアイ・シー・ネットという会社は、普通の人にはあまり馴染みがないけど、開発コンサルタントと言われる仕事をメインに成り立ってきた会社。日本政府、例えば、JICAや経産省がやっている開発途上国への政府開発援助(ODA)プロジェクトや、現地政府から発注を受けたプロジェクトを、現地政府と一緒に実施する会社。

極限点を知るということは、自分たち自身をもっとよく分析することが大事。

そうして夏頃に考えた新しい方針(とは言っても自分がひっそりとやっているだけ?かも笑)は、ちゃんと今の自分の組織の力を活かして(競合のコンサル企業と)戦うことだし、そういう他社が提供できないサービスを提供することが自分たちの価値だと。

今の組織が強みを持っているのは、これまで25年近くに渡って、現地政府と一緒に現地の制度設計や、その運用を一緒に作り上げてきたということ。こう言った部分では、同じ開発業界には競合はそれなりにいるけど、普通の民間のコンサル企業にはあまりない特徴。

だったら、自分がやる民間進出支援も、新興国の政府と連携して、(自分のクライアントが必要とする)制度を一緒に作って、その制度が出来上がった後にクライアントが民間企業として現地でサービス提供ができる環境を作ることだろうと。

もちろん、自分のクライアントが新興国でサービスを提供することによって、地元の人たちの生活が今よりももっとよくなるということを一番大切にしたい。

去年の前半頃に抱いていた自分たちの極限点。それが明確になって、また秋頃には新しく自分たちができそうなことがまた一つ加わって、ちょっとづつだけど極限点も広がったかな、と思う。

今年もまたグリグリと前に進んでいきたいな。1年後にはどこまでたどり着けるか楽しみだ。

では、今年もどうぞよろしくお願いいたします。
また、みなさまにとってステキな一年になりますように。

脇坂
湘南塾 事務局
http://shonan-juku.com/?p=542

2018年1月3日水曜日

仲間のかたち


年が明けて3日。
のんびりとしながら、頭空っぽな感じで過ごしてみて。

いろんなところに行くのが好きだし、トレッキングとかも好きなので、自分のことを結構アウトドア派っぽく思っている人も多いと思う。

でも、結構、インドア派なんだよね。日本であれば家が好きだし、海外にでかけても、これをやるんだ!というのがなければホテルやその周りの近場をフラフラしているのが好き。

さすがに初めて行った国であれば、街中を歩き回るけど。何度も来ている場所だったりすれば、日本にいるのとあまり変わらないのでインドアモード。

もう少しししたらこっちにいる友達にいろいろ会ってみようと思うけど、ここ数日はホテルに引きこもり状態笑

一人でぼーっとしていると時たま考えたりすることがあって、そんな時間は好き。

ここ数日で思ったこと。それは自分が独りだと、思っている以上に怠惰というか、何かをしよう!という気持ちが低いこと。それはそれで好きなんだけど、やっぱり、せっかくなんだから、いろいろ行動してみるのも好きなんだけどなーと思いつつ、特にこれといった理由がないとめんどくさいw

で、こういう時ってやっぱり仲間がいると自分がグリグリと突き進む原動力になるんだろうなー、って改めて思う。

そして、思ったのが、仲間といってもいろんな形があるな、ってこと。

例えば、
・目指す先といった感じで、目標や指針となる人。
・一緒に進んでいく同僚というか、まさに仲間。
・今の自分を支えてくれる人や協力者。
こんな感じにピラミッドのような形を考えてみて思ったこと。

考える前からわかっていたことだけど、自分には目標とする人や、憧れている人といった人はいないんだよね。これは今いないだけでなく、子供の頃から、憧れる人みたいなものは持ったことがない。

その人そのものになりたいというような憧れはないけど、このブログでも何回か書いている「この人みたいに自分の心の向く方向に素直に自由に生きていきたいな」と思った人はいる。その人のことを書いたブログはこちら:
 「世界の中心
その人そのものになりたいというのではなくて、その人みたいな心持ちで生きていきたいな、という感じ。

自分の感覚でちょっとおもしろいな、と思ったのが、ここからの部分。

まず先に、自分を支えてくれている人や協力者という人たちとして浮かんだのが、自分の上司や、自分の周りにいる同僚たちなんだよね。

なんとなく会社にいるんだから、自分の感覚の中で、上司が支えてくれる人、という側にいるのは少しおもしろいな、と。そして、多くの同僚も支えてくれている人が多いな、と。もちろん社外の人たちも、自分がやりたいと思っていることを実現するためにいろんな形で支えてくれている。

そして、自分にとって一番の力になる人は、やっぱり一緒に進んでいく仲間という存在。この部分にくるのは、一緒に事業を立ち上げて行こうとしているクライアントの経営者たち。クライアントというよりは、仲間、という感覚の方が圧倒的に強い。そして、同僚の中でも自分に近い感覚で仕事に突っ込んでいってくれる人も、部下というよりは仲間。自分を支えてくれるというよりも、一緒に突っ込んでいくのだから。

今回の「(自分にはいないけど)目標となる人」、「一緒に進んでいく仲間」、「自分たちを支えてくれる支援者」という3つのなかだと、自分では今まで意識していなかったけど、会社組織の構成とはちょっと違う形になるんだな、って。

会社の組織図をイメージすれば、
目標となる人:上司
一緒に進んでいく仲間:自分にポジション?が近い同僚
自分を支えてくれる支援者:部下
という感じにもいっけん思えるけど、自分の中ではずいぶん違うんだな、と。

これと同じことを自分のチームに考えれば、自分が行きたい方向に一緒に進みたいと言う人は、仲間として一緒に前に進めばいいけど、自分とは違った可能性を探したいという人には、それが実現できるようにサポートをしてあげられるようになりたいな、と。

そんなことを思った年の初め。

ではでは、またね。