2012年6月26日火曜日

時計の針

おおざっぱに言って150年と350年。

日本とヨーロッパの国が現在の姿に至るまでにかかった時間。

これを一瞬、そう、5年か10年かもっとかは分からないけど、
一瞬で成し遂げようとしている。

90年代のカンボジア、今世紀に入ってからのアフガニスタン、
去年ようやく独立した南スーダン。

日本で言えば、都道府県のような小さな単位で軍閥が争っていた
戦国時代は400年も昔のこと。

でも、アフガンでは2000年を迎えた今の時代にも軍閥。
そこからの近代国家の樹立。

途方もない時間の短縮を人為的に引き起こそうとする計画。

だから難しい、とよく言われる。。。

でも、何がその原因なのだろう?
時間の短縮で何が失敗しているのだろうか?

そんなことを考えてみたり。

ではでは。またね。
Tom

2012年6月21日木曜日

盗ったかどうかなんて問題じゃない?!

まるで冗談のような話。


今年の7月に国家予算が底をつく(かも)と言われている国、
南スーダンで。


5月頃に南北の内戦が終結した2005年以降、南スーダンの政府の元・現役の
役人75名が40億ドル(3,200億円)を横領した、と南スーダンの大統領が発表。


そこで、大統領から横領した金を返金すれば、恩赦を与えて無罪放免にする、
という警告状のような依頼状のような手紙を出したらしい。


手紙を出した時には、相手先の名前は伏せていたけど、
受け取った人の中には、自ら名乗り出る人も。


そして、反論。


「自分が横領したと非難されている時期には、自分はスーダン(北)政府に
仕えていたんだから、その時期に(国として存在していない)南スーダンの金を
盗むなんて出来る訳がない。」と。


あれ?


盗んでなんかいない! と反論するのではなく、盗ったとしても、
それはお前の金じゃない! と言っているような風にも聞こえる。。。


話がかみ合っていないよね。


思うのは、日本でも、国が税金を無駄遣いしているとか、
勝手に予算を隠し金にして蓄えている省庁があるとか、あることないこと
言い合って盛り上がったりするんだから、国の予算管理って大切だと思う。


同じことが開発援助の世界にも言える。

援助でお金であれモノであれ渡した後、渡しっぱなしではいけない。

外部の援助をする側が予算の執行状況を確認するのは当然だけど、
それに加えて、受け入れた現地政府が将来、自分たち自身で予算管理を
しっかりと出来るように、そんなプロジェクトをしてみたい。

監査ってスキル、役に立つハズだよね。

そんなことを思いつつ。

ではでは、またね。
Tom

2012年6月1日金曜日

SANE!? insane??

シリア。悲しいというか無力感。
90年代のルワンダやコンゴのようなことにならないことを願う感じ。

(住民を虐殺していると非難されている)少数派の体制派も
体制側を離れたら、次は(今は虐殺されている側の)
多数派に自分たちが殺されると怯えている人もいて、だから
もう後戻りは出来ないと感じている兵士のインタビューを読んだり。

使い古された考え方だけど、実際に紛争が起こってしまってから
介入するのは 多大なコストがかかる。人命も復興のための支援も。

だから、事前に危機が紛争に発展する前に止めることが
人命やその後のリカバリーにかかるコストが最小化されるから、
重要だと、みんなこれも分かってはいる(ハズ)。

でも、実際に紛争が起きるまで、何か実効性のあるアクションを
起こせないのが過去の経験則。
ルワンダとか。。。90年代後半のアフガンも。

今はシリア情勢もこの流れの中にあるような気がしてイヤだ。

そう、分かってはいるんだけど、行動に移せない。
あ、冒頭の体制派をやめられない兵士のジレンマとかぶる。。。

悩ましい。

ではでは。またね。
Tom