2017年12月9日土曜日

数字の奥に何が見える?

今日はビジコンで事業計画の作成をしている受講生を対象に、キャッシュフローや投資の収益性の分析方法の基礎を話す機会をもらった、というか(同僚に)強制的に召集させられた笑

別にそんな大した講義をしたわけではなく、本当にすっごく基礎的な考え方と、その数字の意味を考えながら計画を作ることの大切さを伝えたくて、そこに多くの時間を割いた。

数字が持つ意味というか、それがさす本質的なことは何か?ということをしっかりと理解しようとしているのと、単にうわべだけのテクニックでなぞるのって大きな違いだと思うんだよね。

うわべだけのテクニックというのは、最短距離でそれらしい知識を得るにはコスパはいいのだと思うけど、やっぱり本質的な理解ができている人には遠く及ばない。

会計士という仕事がベースにあって企業の進出支援というコンサル(コンサルという仕事の名称は個人的には好きじゃない。だって、コンサルなんて明確な定義もないから、言ったもの勝ちな世界の曖昧なものだから。もちろん、ちゃんと、ほんとにやばいレベルの達人もいるのだけど、でもそうじゃない人も多いから。。。)の仕事をしていると、会計の本質をわかってないなーと思うコンサルにも会うことがあって、そういう時に違和感を感じる。

例えば、コンサルがいう、数字の見せ方が大事です、というアドバイス。

数字の見せ方が大事なのではなくて、数字そのものが何を意味するか?を考えることが大事なんじゃないかなー、と。

そういうコメントって、結局、なんでそういう数字になるのか?という本質的なことの理解よりも、ぱっと見の見た目、なんだったらピンクで装飾するとか、綺麗なフォントを使うとか、というのと同じレベルの話でしかない。

とはいえ、意外と、そういう風に捉える人が多いのであれば、そういったアドバイスも実は意味はあるな、とも思うけど。でも、そう言ったアドバイスしかできないのでは残念だなーとも思う。

個人的には、全然、好きじゃないけど、会計っておもしろいと思うんだよね。この表現、すっごく矛盾してるけど笑

日々の経済活動を数字で表す手段として簿記があって、どうやったら現実の経済活動を数字で表せるか?といった理論的な背景を扱う財務諸表論とか会計学って学問があるんだよね。

その残念な人たちは、たぶん、簿記しか知らない。ただの数字の羅列ぐらいにしか見えていないんじゃないのかな。だから、飾ったり、変な意味を持たせようとしてるのだと。

でも、その数字が作られる理論的な背景も知ってると、もっとおもしろいと思うんだけどね。

とは言っても、自分は簿記も会計学も全然好きじゃない笑

そんなことを考えていたら、すっごく久々に経済学をもう一度勉強してみようかなーという気になってきてる。

実家の自分の部屋の隅っこにあるダンボールの中に昔勉強してた時のファイルが眠ってるはず。

経済学もおもしろい。まぁ、そもそも「人間が合理的な意思決定をする存在である」という前提で数字で考える学問なので、そもそもの前提が間違ってる気もするけど笑

人間なんて非合理的な意思決定をしまくっているではないか笑

でも、人間の行動を数字で表そうと理論的に考えていくその過程はおもしろい。

今度、実家に帰ったら昔の経済学のファイルを探してみよう。

ではでは、またね。