2017年1月21日土曜日

新興国ビジネスで富裕層を狙う

新興国や途上国でのベンチャーと関わって仕事をさせてもらっている中で感じること。

現地の人が必要とする製品やサービスを、ビジネスを通じて提供していくこと、それにはとても価値がある。だって、お金を払ってまで欲しい、必要だ、と現地の人が考える価値のあるものを提供できているんだから。

そしてもう一つ、新興国や途上国でビジネスをやることの意味として思うこと。

ここ1年くらい、カンボジアでの仕事ができて、10年ぶりくらいにカンボジアの首都プノンペンに何度も行くようになって、気づいたこと。プノンペンにはレクサスがたくさん。ほんとに、市内ですれ違う車をぼーっとみていると10秒に1台はレクサスとすれ違うイメージ。

しかも、このレクサス、みんな新車で買っているとの噂。プノンペンにあるレクサスの台数は、東京よりも多いらしい、との噂も。でも、こんなにたくさん見かけるんだから、それも本当なのかも、と思えてくる。

でも、カンボジアは、国全体で見れば、まだ1人あたりGDPで言えば年間1000ドルをちょっと超えたくらいで、まだ一般的には豊かな国とは言えない状態。でも、街中にはあふれかえるレクサス。。。

これは今まで裕福であった人が、そのお金を使って新しいビジネスをして、さらに豊かになっていく。そうして、国の中の格差がどんどん広がっているような気がする。

ここに突破口を作るのも新しいビジネスの役割なのだと思う。

考え方によっては、新興国でビジネスをしたいと思う人は、その国で貧しいといわれる人たちにを対象として、そういった人たちの生活がよいものになるような製品やサービスを提供したい、と思う人が多い気がする。

もちろん、自分が今、取締役として一緒に仕事をしている会社の製品もそういったコンセプトの製品で、それもとても大切だし、やりがいのあるビジネスと思うけど、富の偏りをなんとかするには、富裕層に対してアプローチするビジネスも必要だ。

富裕層から貧しい人たちにお金を強制的に税金のような形で還流させるのではなくて、富裕層の人たちが、よろこんでお金を使って消費する製品やサービスを、今は貧しい人たちが仕事を通じて提供できれば、それはすっごく意義のあること。

富裕層から得た収入を、労働を提供した人にちゃんと対価として還元する仕組をともなうことで、富裕層からのお金の流れを作る。

そういったビジネスもどんどん増やしていきたいな。

ではでは、またね。