2010年9月18日土曜日

相互依存の深化の先は…

たまには変わったことを書いてみよう。

今日のテーマは相互依存。世界レベルでの。

世界が狭くなった、とか経済の需給とかの話で、世界は相互依存状態にある、って言われるよね。もちろんその通りだと思う。

で、思うのが今の日本(とか先進国)が当然関わっている途上国のこと。

またありふれた話になるけど、世界の人口は約60億人(もう70億に届くのかな?)。その中で貧困状態にある人達が約13億人。

そして今なお世界人口は増加中。2025年には90億人になるとの予測もある。。。

今でさえ資源が分配の不備も合わさって不足(必要とされるところに必ずしも合理的に配分されていないし、富めるところでは飽食状態だし)しているのに、この増加分(30億人)を安定的に養うことなんてできるのだろうか。

更にこの人口増加の大部分は途上国でのもの。そう考えると、現在の貧困層13億人に加えて、増加分の人口のかなりの部分は貧困層を構成することになるのではないだろうか。人口増加によって、資源の分配がより厳しくなれば、“今は貧困層には分類されてはいない生活を送っている人達”の中にも、貧困層が広がってしまう恐れもある気がする。

そうすると、5人に1人(13/60)と言われる貧困層が人類の半数近く(43/90)となってしまう悪夢のような状況も現実に起こりえるのでは? と思えてしまう。もちろん、あまりに単純化しすぎた考え方ではあるけど。でも、地球の温暖化で食糧の供給が不安定化(減る方向に)していくことや、干ばつの増加によって水資源が枯渇していく、ということを考えると、あり得ないことではない気がする。


少し視点を変えて、2010年の今、世界は(貧しいながらも)平和なのか?

もちろん違う。

冷戦終結から、20年が経った今日、世界中では紛争とか政情不安が当たり前のような状態にある。先進国と言われる国々を除く地域の多くでは、現地の政府が自国の安全保障ですら満足に維持できない(自国の治安を維持できない、自国内に政府軍より強力な武装反政府組織がいる、とか)。加えて、従来、植民地化をする側の立場で決められた従来の国家という区切りからの、分離・独立を目指す内戦も冷戦後に増加している。

今後、ただでさえ不安定な地域が、人口増加と食糧不足によって爆発的に増加するという悪夢のような状況が訪れるのではないだろうか。しかも、それは遠い未来の話ではなく、あと10数年という比較的“近い”将来に。。。


そして、冒頭でも触れたけど、世界は相互に依存している。誰1人として1人では生きていけない。

世界が今よりも混沌とし、紛争があちこちで頻発してしまったら、今の先進国と言われる国々は経済的な発展や利益を享受し続けることが出来るのだろうか。そのような事態を目のあたりにするまで、事態を放置し続けてしまったら、それを鎮静化するために多大なコストを払わなければならなくなる気がする。

ルワンダの虐殺やコソボ紛争で、事前の予防措置が不十分であったために、いったん紛争が始まってしまってからそれを鎮静化するのに多大なコストと犠牲を払ったことを繰り返してしまうのだろうか。

もちそん、そのようなことを起こさないために、貧困削減とか政治体制の安定化の支援などの活動が行われていて、とても重要なことだと思う。

こんなことを改めて考えて思ったのが、自分が現在の進路(まだ仕事見つかっていないけど(T-T) )を目指した当初の思いは、“紛争地とか発展途上国で苦しんでいる人の役に立ちたい”、という外向きのものであったけど、もっともっと広い視野に立てば、世界が安定化することに貢献できるならば、それは巡り巡って、自分の国(日本)のためにもなるのかな~、って。大事だよね。

なぜかそんなことをふと思ったよ。仕事を見つけないと!

ではでは。またね。
Tom